多かれ少なかれ、誰にでも、こういう経験があるかもしれません。
「それは違うよ!」と、叫びたいほど怒りを感じても、喧嘩になりたくないから、言えない。
意見を譲らないと、軋轢が起こるから何も言えない。
自分が怒りを表すことで、喧嘩となり、ママ友関係や、仕事での取引先での関係などを悪くしたくない。
だけどなんだか、
「もう終わったことなんだけど、なんだか納得いかない」
「そんなこと、もうどうでもいいじゃないかと言われても、自分の中で終わりにできない」
その「自分の正義」「自分の正しさ」「自分の言い分」を見て欲しくって、心は悶々としていくのだと思います。
「自分の正しさ」それを表現したい時。人は、怒りを感じます。それが本当に正しいとか、間違っているとか、そういうことではなく、「自分が思う正しさ」を表現できない時に、怒りを押し込めてしまうのではないでしょうか。
怒りというのは、決して悪い感情ではないのです。そういう意味で、逆にとても、大切な感情なのです。
悶々と悩む方々へのメッセージとしては、相手との人間関係を悪くしたくなくて、言葉を押し込めた自分を、まずは認めてあげることだと思います。「怒りの抑制、コントロール」ができている自分を、褒めてあげてください。
その上で、その自分の正しさ、「私はこう思う」という正しさも、大切にしていきましょう。相手にも言い分があるように、自分にも言い分があるのです。
どの部分なら、譲れるのか。どの部分なら、譲れないのか。どの部分なら、折り合いがつけられるのか。数日間自分と向き合うと、答えが出てくるかもしれません。譲れない部分は、勇気を出してもう一度、お相手とお話ができるといいですね。
自分と向き合っている間、怒りがおさまらないと感じたら、スポーツをしたり、好きな趣味をしたり、誰か信頼できる友人に話したりしながら、上手に解法していけるといいでしょう。
アートセラピーや、感情筆記方など、セラピーの視点からもたくさんの方法がありますが、個人的にはアートセラピーがいいかなと思っています。こういうことをしながら、自分の怒りと向き合っていくと、自分が本当に大切にしたい事も見えてきます。
あなたの中にある、正しさ。それは、目には目えないけれど、とてもとても大切な宝物です。どうかずっと、大切にしていただきたいと、切に思います。
自分だけの正しさを、あなたが受け容れた時。またあなたは自分のことを、信頼できて、強くなっていることでしょう。